2016年12月27日火曜日

Vベルトの恐怖

さて、前回Vベルトの交換について書きましたが、今回はVベルト関連の怖い話を1つしたいと思います。

以前、大手系列系会社の下請けとして働いていましたが、その系列系会社の社員が別の現場で冷却塔用の巨大ベルトを交換しようとしていたそうです。

そして、Vベルトをプーリーにひっかけて、交換しようとしたその瞬間、突風が吹きました。その風の影響で、冷却塔のファンが回転し、作業員の指がVベルトとプーリーに挟まれた状態で、回転してしまいました。

その結果、指を切断してしまったそうです。

たかがVベルトの交換といっても、あなどれません。非常の危険な作業なのです。うちの会社では、指の切断までいった例はありませんが、作業中にファンが回転し、指を骨折したという例ならいくつもあります。

対策としては、冷却塔の場合は、必ず2人で作業すること。その際、1人は、ファンを手で抑え、回転しないようにすること。もう1人はVベルトの交換係ですが、交換の際はかならず、滑り止めのついていない軍手を使用すること。軍手を使用することで、指が挟まれそうになっても、すぐに手をひっこめることで、軍手だけが挟まり、手はスルッと抜けます。

屋内の排風機の場合は、必ず、ダンパを閉じて、ファンに風があたらないようにしておくことが大事です。軍手を使うのは、冷却塔の場合と同じです。

安月給で働かされて、大怪我したのでは割に合いません。自分の身は自分で守らなければなりません。些細なことですが、面倒臭がらずに、KYを怠らないようにしましょう。

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