2016年12月17日土曜日

消防設備士と消防設備点検資格者どちらを取得するべきか?

私は消防設備点検のバイトをしていたこともあるのですが、そのときに消防設備士の資格をとりました。

消防設備点検をするのに必要な資格は2種類あります。消防設備士と消防設備点検資格者です。両方有している必要はなく、どちらか一方を持っていれば点検できます。

私は、迷わず消防設備士を選びました。確かに、消防設備士は試験に受からなければ取得できないので面倒である一方、消防設備点検資格者は講習を受講すれば取得できるので、消防設備点検資格者の方が取得するのは楽です。

しかし、講習は費用が高い。5万円くらいします。1種と2種があるので、両方とるとしたら、10万円です。とても払えません。

これに対し、消防設備士は試験に受かる必要はありますが、点検に必要な分野の消防設備士だけを取得すればすむので安上がりです。例えば、私のようなバイトは熱感知器をあぶったり、煙感知器を作動させたり、消火器の点検をしたりします。そこで必要な資格は、消防設備士乙種4類と6類だけです。1発合格すれば1万円以内ですみます。

また、私が消防設備士を選んだ理由はもう1つあります。定期講習の費用です。消防設備点検資格者は、5年ごとに再講習を受けなければいけません。受けなければ、問答無用で資格剥奪です。費用は1万円です。1種と2種を受けるなら合計2万円です。使いもしない資格なのに、この出費は馬鹿になりません。

これに対し、消防設備士はどうでしょうか。確かに、消防設備士も同じように更新講習を受講する義務があります。この義務に違反すると5点減点されます。しかし、それだけです。資格は剥奪されません。消防設備点検資格者と異なり、消防設備士は、減点方式で、3年間で減点が20点を超えると資格剥奪となります。ところが、更新講習未受講だけだと、5点×3=15点で、3年で15点にしかなりません。

つまり、免状不携帯など他の違反を犯さない限り、更新講習未受講だけでは資格は剥奪されない仕組みとなっているのです。しかも、免状携帯などは基本的に消防点検の実務に従事しているものに課される義務ですので、単なるビル管をやっている人は免状を携帯していなくても減点対象にはなりません。

このように、箔をつけるためだけに消防設備士をもっている私のような人間にとっては、消防設備点検資格者よりも、消防設備士の方がはるかにコストパフォーマンスが良いのです。

特に必要がないけど、消防関係の資格をとりたいという人は、以上のような理由から消防設備士をオススメします。

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