設備管理の経験がある人ならご存知だと思いますが、ポンプ類の操作盤には「自動」「遠隔」「停止」「手元」「手動」などの表記があるスイッチがあります。
以前いた現場で、元職人さんの先輩がいたのですが、「手動」のことを「てどう」と呼んでました。正確には、「しゅどう」と読むんじゃないのかなぁとは思いつつも、そんなどうでもいいことを指摘して角が立つと面倒なので聞き流してました。
後日、その先輩が定年退職することになったので、せっかくだからということで、聞いてみました。「○○さん、手動って『しゅどう』って読むんじゃないですか?」と。
そしたら、その先輩いわく、今はともかく自分達の時代の職人さんの間では「てどう」って読む人が多かった。というのも、工事中など音のうるさい状況で、「しゅどう」と読むと、「じどう」と聞き間違える可能性がある。なので、聞き間違え防止のために、あえて「てどう」と読むんだ。
とのことです。なるほど。どうでもいいことでも、ちゃんと理由があるんですね。些細なことだけど、訊いてよかった。
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