2016年12月11日日曜日

回避すべき現場

ビルメンの仕事をしていると、「この現場だけはやめたほうがいい」といわれる現場があります。

いわゆる、「激務現場」です。

一般的には、商業施設と病院が激務現場といわれています。

私は両者ともに経験しましたが、商業施設は確かに激務でした。日中はフロアにお客さんがいるので、球交換とかは夜やります。

また、天井から水漏れが発生したら、ダイハードのごとく天井裏をほふく前進していって、水漏れ補修をしたりなんかします。天井裏は照明の熱で暑くなっており、汗だくで、しかも誇りまみれ。吊りボルトや柱、梁が張り巡らされていて、目的の場所まで、直線的には行けません。そのため、最悪目的場所につくまで、30分ほふく前進したなんてこともあります。閉所恐怖症の人にはまず無理です。

また、安売りセールなどのイベントが開催されると、特設会場が設けられます。その特設会場の配線工事なんかもやらされます。これが膨大な量で、徹夜になります。

ここまでは、また我慢できます。一番、我慢できなかったのが、「お前ら、昼間は暇だから、売り場を手伝ってくれよ」とお客さんが言ってきたことです。契約外なので断ろうと思えば断れるのでしょうが、断ったら来年以降の契約は打ち切られます。ここが、民間現場の怖いところです。公共現場なら仕様書を守ってくれるので、こういう仕様書外のことをやらせることはほとんどありません。
朝から売り場に立ち、声を張り上げて、「本日、○○お安くなっておりま~す!!!いかがですかー!」と売り子の仕事を8時間やらされ、夜は夜間作業をやらされ、トイレが詰まったら、クソ抜きをやらされ・・・最悪でした。

断言します。商業施設は地雷です。

他方、病院はどうかというと、私は地雷だとは思えませんでした。私は2つほど病院現場を経験しましたが、どちらも公立の入札現場だったので、特に大変だという印象は受けませんでした。設備に不具合があれば、患者の命にかかわるため、責任は重いですが、基本的に重要な機械に関してはメーカーとの間でフルメンテ契約が締結されてるので、問題が発生したら、設備を通り越してメーカーに直に対応依頼がいきます。

なので、仕様書がしっかり守られていて、かつ、設備員の人数もしっかり確保されている病院現場は地雷ではありません。ただし、民間病院となると話は別です。人数も最小限まで削られ、昼間は草むしりなどをやらされ、夜はナースに頻繁に呼び出しを食らうなんて話も聞いたりします。

また、同じ病院でも、精神病棟は色々と気を使います。精神病棟に入るときは、ナースから、「患者さんには絶対に背中を見せないでください。羽交い絞めにされますよ」なんて脅されたこともあります。

が、それでも商業施設よりかはマシでしょう。


さて、最後に、私が経験した現場の中で、病院、商業施設以外に、地雷現場と断言できる現場がありますので、お教えします。

それは・・・



警察署又は警察関係の施設です!

警察関連の施設はとにかく規律が厳しい。軍隊並みです。私は制服がズボンからはみ出していただけで、服装が乱れていると怒鳴られ、始末書かかされました。

また、留置場の管球交換、安定器交換なんかもやらされますが、ドライバーを置き忘れようものならクビです。ドライバーは凶器です。凶器を犯罪者(といっても、この段階ではまだ容疑者)に渡すようなものですから、当然といえば当然でしょう。

とにかく、何をするにも、規律が厳しい現場でした。

この現場は辞める人が多く、常時欠員状態でした。商業施設ほどではないですが、かなりの地雷現場だと思います。メンタル弱い人にはまず勤まりません。


以上、地雷現場ないついてでした。あくまでも、私が経験した範囲内での話しですので、これ以外にも地雷現場はあると思います。ただ、今思えば、いい経験だったとは思います。地雷現場を恐れずにつっこんでいく気概をもった人の方が優秀な設備員になれるのかもしれません。

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