2016年12月11日日曜日

ビルメンに未来は・・・

以前、日経か何かの記事で、将来機械化が進んで、淘汰される可能性のある職業一覧っていうのが紹介されていた。

その中には、清掃、警備、設備管理というビルメンテナンス業全てが含まれていた。でも、私は、そう簡単に淘汰される職種ではないと思っている。

確かに、最近はルンバのような掃除ロボットが普及してきているので、清掃員の数は減るかもしれない。
でも、機械も万能ではない。故障や不具合はつき物だろうし、定期的なフィルター清掃も必要になるだろう。なので、人員は減るかもしれないけど、ゼロにはならないと思う。

同じく、警備もセコムなどの機械警備が普及し、人員は減らされる傾向にある。しかし、セコムにも限界はある。何かが起こったときにすぐに駆けつけることができないということだ。セコムスタッフが到着するまでに10分はかかるだろう。その間に、犯人は逃げている。なので、抑止力という点では、現場に人間がいたほうがはるかに大きい。もちろん、近未来映画に出てくるような警備ロボットみたいなのが普及するような場合は別論だが、それはあと半世紀以上待つ必要があるだろう。

 そして、設備もどんどん機械化が進んでいる。最近の新しい建物は遠隔監視システムが入札の条件になることも多く、多くのビルメンテナンス会社が遠隔監視システムを取り入れている。遠隔監視システムとは、アズビルのセービックのようなビルコン(中央制御システム)と設備管理会社本社に置いてあるコンピューターとをISDN回線で繋いで、現場にいなくても遠隔操作や警報の確認ができるシステムである。
 ただ、これを導入したら設備員が不要になるのかというとそうではない。本社で遠隔監視するスタッフが必要になるし、異常が発生したら現場にかけつけるスタッフも必要になる。常駐設備員は減っていくだろうけど、こういう遠隔用のスタッフや巡回ビルメンはあと何十年も存在し続けるだろう。

というわけで、ビルメンテナンス業は、何らかの形で残っていくと思われる。

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