ビル管の勉強をしているとわかることですが、夏場の省エネや高圧カット対策で、エアコンの室外機に水を散布するという方法が採られることがあります。
実際、前いた現場でやりました。エアコンの室外機は空気の顕熱だけで冷やす空冷式なのですが、夏場は外気温が高く、空気だけで冷媒を冷やすことが難しい場合があります。そういう時に、「高圧カット」といって、「冷媒が冷えないので、コンプレッサーをとめちゃいますよ」という機能が働きます。
前いた現場で、高圧カットが頻繁に発生し、何とかならないかとお客さんに相談されました。早速、ビル管の試験勉強で培った知識を生かし、DIYでホースを工夫して噴水のようなものを作り、常時室外機に水を噴霧する仕組みを作りました。その成果があって、高圧カットはなくなりました。
しかし、別の問題が発生しました。藻が大量発生し、室外機にびっしりくっついたのです。その結果、毎日のように、室外機のフィン洗浄を実施する羽目に・・・(涙)
確かに、室外機への水の散布というのは、水が蒸発するときの潜熱で冷やすやり方であって、原理は冷却塔と同じです。冷却塔も薬液を使わなければすぐに藻が発生してしまいます。同じ原理である以上、藻が発生するのは容易に予想はできたはずですが、初めてやったことなので、そこまで考えが及びませんでした。
かといって、他に方法があったのかというと、ないでしょう。結局、あれしか方法はなかったかと思います。
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