2016年12月28日水曜日

焼け残った家

新潟県糸魚川市の大規模火災で1軒だけ焼け残った家があるとニュースで話題になっていた。

周りは焼け野原になっている中、08年に建てられた会社員所有の家はほぼ無傷で焼け残っていた。

軽量鉄骨か木造かはわからないが、現在の耐火技術は凄いと思う。


さて、建築がらみで、木造=燃えやすい=火に弱いと思いがちではないだろうか。

だが、違う。火災に弱いのはむしろ軽量鉄骨の方。一定以上の温度にさらされるとグニャっと曲がって崩れてしまう。

一方、最近の木造の構造材は表面が炭化するだけで、燃えて崩れることはない。そう簡単に燃えず、火に強いのだ。

逆に、木造の欠点は、耐震性に難があることだといわれてきた。軽量鉄骨と比べてジョイント部分が緩みやすく、大きな振動にさらされると建物が歪みやすい。

他方、軽量鉄骨は、耐火性に難があるが、耐震性に強いという利点がある。


もっとも、それぞれの工法において、欠点を補う技術が開発されており、結局どちらを選んでも問題はないのだそうだ。

ただ、1点。個人的に気になるのは、シロアリ。木造はシロアリ対策の薬剤を塗ってあるらしいが、それでも不安になってしまう。アメリカの映画とかで、家を売ろうとしたら、シロアリに食われまくって豚小屋程度の価値しかなかったなんて話はよく聞く。ビル管をやってるとシロアリ問題はたまにでくわすだけに、やはり木造には不安を抱いてしまう。

幸い、我が家は軽量鉄骨なので、シロアリの心配はなさそうだ。

2016年12月27日火曜日

Vベルトの恐怖

さて、前回Vベルトの交換について書きましたが、今回はVベルト関連の怖い話を1つしたいと思います。

以前、大手系列系会社の下請けとして働いていましたが、その系列系会社の社員が別の現場で冷却塔用の巨大ベルトを交換しようとしていたそうです。

そして、Vベルトをプーリーにひっかけて、交換しようとしたその瞬間、突風が吹きました。その風の影響で、冷却塔のファンが回転し、作業員の指がVベルトとプーリーに挟まれた状態で、回転してしまいました。

その結果、指を切断してしまったそうです。

たかがVベルトの交換といっても、あなどれません。非常の危険な作業なのです。うちの会社では、指の切断までいった例はありませんが、作業中にファンが回転し、指を骨折したという例ならいくつもあります。

対策としては、冷却塔の場合は、必ず2人で作業すること。その際、1人は、ファンを手で抑え、回転しないようにすること。もう1人はVベルトの交換係ですが、交換の際はかならず、滑り止めのついていない軍手を使用すること。軍手を使用することで、指が挟まれそうになっても、すぐに手をひっこめることで、軍手だけが挟まり、手はスルッと抜けます。

屋内の排風機の場合は、必ず、ダンパを閉じて、ファンに風があたらないようにしておくことが大事です。軍手を使うのは、冷却塔の場合と同じです。

安月給で働かされて、大怪我したのでは割に合いません。自分の身は自分で守らなければなりません。些細なことですが、面倒臭がらずに、KYを怠らないようにしましょう。

2016年12月24日土曜日

Vベルトの装着

今回は排風機のVベルトの装着についてです。排風機のVベルトが切れてしまったので、新しいものを取り付けます。

排風機といっても、大型のものから小型のものまでありますが、今回は小型のものです。

したがって、交換するVベルトもA37という小さいサイズのものです(画像参照)





さて、Vベルトの装着方法には2通りあります。1つは、強引にグイッとはめる方法。これは、一方のプーリーにVベルトを装着し、片方のプーリーの溝にVベルトの一部をはめ込み、力技でぐいって回します。そうすると、簡単に装着できます。

従来は、この方法で取り付けていました。しかし、あるとき、排風機のメーカーであるテラルの職人さんにこの方法で問題ないか訊いたところ、問題大有りだそうです。

直径が2~3メートルあるような大型のVベルトの装着(例:冷却塔のファン)なら、遊び(たわみ)がかなりあるためこの方法でも問題ないそうですが、今回のような直径の小さなVベルトの場合、遊び(たわみ)が少ないので強引にはめるときに、モーターやファンのベアリングに瞬間的に大きな負荷がかかり歪むそうです。そのため、Vベルトの交換でベアリングが痛んでしまう可能性があるのでやめたほうがいいといわれました。

そこで、私がやっているのはもう1つの方法です。それは、モーターを土台に固定しているネジを緩めて、モーターをずらし、モーターとファンの距離を縮めます。そして、この状態で、Vベルトを装着します。距離が近くなっているので、Vベルトはゆるゆるで、大きくたるんでます。なので、負荷をかけることなく、Vベルトは装着できます。

問題はこの後です。モーターとファンの距離を元に戻し、排風機の説明書に指示してあるレベルまで、Vベルトを張らなければなりません。テンションゲージを使って、測りますが、テンションゲージがない場合は、目分量で。私はテンションゲージを使いますが、目分量でやる場合には、Vベルトの真ん中あたりを押してみて、Vベルト2本程度凹むくらいがちょうど良いと聞いたことがあります(記憶が定かではないので、自己責任で)。

また、単にVベルトを所定のレベルまで張ればいいというものではありません。この方法だと、プーリーの芯出しをしなければならないのです。芯出しとは、動かしたモーターの位置を歪みなくきっちりと設置することです。言葉で説明するのは面倒なので、以下の動画を参考にしてください。
この芯出しをきっちりしないと、プーリーやベルトの痛みが早くなります。



今回の排風機は、動画にあるような大きなものではなく、小型なので芯出しを1人でできますし、また、水糸を使わずとも、定規でできます。



上の画像は、素人に毛が生えたような私が、定規を使って、適当に芯出ししているところです。Vベルトが多くの機械で多用されているのは、芯出しの精度が多少低くても問題ないということです。

これがポンプのカップリングの芯出しとかだと、寸分の狂いも許されません。狂っていたらすぐに高価なポンプが故障します。なので、ポンプのカップリングの芯出しは職人技といわれています。実際に、業者さんがポンプのカップリングの芯出しをしているところを何度も拝見しましたが、コンマミリ単位で調整していて凄いなと思いました。

さて、Vベルトであれば芯出しの精度が低くても良いと書きましたが、場合によりけりです。下のサイトにあるように、Vベルトが3本かかっているような場合は、多少の傾きでも大きな影響が出てきてしまいます。幸い、私が今回交換するVベルトは1本がけ、しかも、小型。つまり、もっとも芯出しが簡単な部類の排風機だということです。

http://www.tts-inspection.com/ja/maintenance/1008maintenance_21j.html



芯出しも終わり、Vベルト装着完了です。装着前と装着後の画像が以下。

 【装着前】                                      【装着後】













以上、Vベルトの交換でした。設備をやっている方なら、いずれ経験すると思いますので参考になれば幸いです。もっとも、低レベル設備員の私の言っていることですので、間違っている部分があるかもしれませんが、その点はご容赦ください。







2016年12月21日水曜日

100Vで感電死?

前の会社で働いていた頃、副業で受変電設備点検のバイトをしていました。

受変電設備点検といっても、しょせんはバイト。ウエスを使って、盤内を掃除することくらいしかさせてもらえませんでした。

話は逸れますが、このときに使うウエスは、布製の乾いた素朴なウエスを使います。サッサのような化学雑巾は使ってはいけないと教育されました。あの手の製品は、汚れをとりやすくするために微量の油等をしみこませてあることが多く、それで掃除してしまうと漏電の原因になるからというのが理由です。

さて、話を戻しますが、盤内の掃除しかさせてもらえなくても、されど受変電設備点検の一環です。危険を伴う作業であるため、法律に基づき(?)事前に電気の教育を受けさせられます。

その時に教わったのですが、100Vの電気でも感電死することがあるそうです。

実際にあった事例として、庭で子供が裸足になって水遊びをしていました。足を含め、全身水浸し状態だったそうです。その横で、お父さんが日曜大工で棚を作っていました。その際、コード式のインパクトドライバーを使ったらしいのですが、そのコードに裂け目が入っていて、そこから漏電したそうです。漏電した100Vの電気は、水溜りを伝わり、ずぶぬれの子供の足を伝わり、そしてずぶぬれの子供の体に伝わりました。その結果、お子さんは感電死してしまったそうです。

例え、100V程度の電気であっても、裸足の上、全身ずぶぬれで、地面も水びたしというような悪条件が重なり、絶縁抵抗が極めて低い状態であれば、感電死するということらしいです。

電気は便利ですが、危険ですね。



2016年12月17日土曜日

消防設備士と消防設備点検資格者どちらを取得するべきか?

私は消防設備点検のバイトをしていたこともあるのですが、そのときに消防設備士の資格をとりました。

消防設備点検をするのに必要な資格は2種類あります。消防設備士と消防設備点検資格者です。両方有している必要はなく、どちらか一方を持っていれば点検できます。

私は、迷わず消防設備士を選びました。確かに、消防設備士は試験に受からなければ取得できないので面倒である一方、消防設備点検資格者は講習を受講すれば取得できるので、消防設備点検資格者の方が取得するのは楽です。

しかし、講習は費用が高い。5万円くらいします。1種と2種があるので、両方とるとしたら、10万円です。とても払えません。

これに対し、消防設備士は試験に受かる必要はありますが、点検に必要な分野の消防設備士だけを取得すればすむので安上がりです。例えば、私のようなバイトは熱感知器をあぶったり、煙感知器を作動させたり、消火器の点検をしたりします。そこで必要な資格は、消防設備士乙種4類と6類だけです。1発合格すれば1万円以内ですみます。

また、私が消防設備士を選んだ理由はもう1つあります。定期講習の費用です。消防設備点検資格者は、5年ごとに再講習を受けなければいけません。受けなければ、問答無用で資格剥奪です。費用は1万円です。1種と2種を受けるなら合計2万円です。使いもしない資格なのに、この出費は馬鹿になりません。

これに対し、消防設備士はどうでしょうか。確かに、消防設備士も同じように更新講習を受講する義務があります。この義務に違反すると5点減点されます。しかし、それだけです。資格は剥奪されません。消防設備点検資格者と異なり、消防設備士は、減点方式で、3年間で減点が20点を超えると資格剥奪となります。ところが、更新講習未受講だけだと、5点×3=15点で、3年で15点にしかなりません。

つまり、免状不携帯など他の違反を犯さない限り、更新講習未受講だけでは資格は剥奪されない仕組みとなっているのです。しかも、免状携帯などは基本的に消防点検の実務に従事しているものに課される義務ですので、単なるビル管をやっている人は免状を携帯していなくても減点対象にはなりません。

このように、箔をつけるためだけに消防設備士をもっている私のような人間にとっては、消防設備点検資格者よりも、消防設備士の方がはるかにコストパフォーマンスが良いのです。

特に必要がないけど、消防関係の資格をとりたいという人は、以上のような理由から消防設備士をオススメします。

2016年12月16日金曜日

研究施設の設備管理

以前、研究施設で設備管理をしていたことがあった。

意外に知られていないかもしれませんが、個人的には地雷現場だと思いました。


とにかく、温度管理、湿度管理に厳しい。ドアの開け閉めですら色々なルールがあって、細心の注意を払わなければならない。

ちょっとドアを開けただけで、注意警報がなったりする。そんなもんで、仮眠もろくにとれず、疲労困憊。

別の会社の話だけど、温度管理に不手際があって、実験動物を大量に死なせてしまって、1000万近い損賠を賠償したという話も聞いたことがある。もっとも、大抵のビルメン会社は保険に入っているので、そういった莫大な損害は全て保険で支払われるので、直ちに経営に影響するということはない。

なので、損害それ自体よりも、損害を発生させたことを理由に解約されることの方がダメージが大きかったりする。

2016年12月15日木曜日

夜勤、宿直は寿命が短くなる?

幸いにして、私がいる現場は日勤のみで夜勤がありません。

さて、アメリカの研究機関による調査によると、定期的に夜勤をして眠らない日を作ると、免疫力が低下し、ガンの発生率があがるそうです。そう、夜勤は確実に寿命を短くするのです。

ささやかな、夜勤手当をもらって、病気になってたんじゃ、割に合わない。


他方、同じく夜勤がある場合でも、宿直の場合は話が変わってきます。現場によっては、11時~6時まで仮眠ありなんてところもあります。そういうところは、普段どおり、規則正しい睡眠がとれるので健康に影響はないでしょう。

しかし、私が経験した現場では、9時就寝~2時起床、2時就寝~7時起床を交互に繰り返す宿直現場がありました。もう、バイオリズムはボロボロになりました。ぶくぶく太っていき、血液もドロドロ。しかも、パワハラが凄く、メンタルもボロボロ。
当時は契約社員で、正社員の働き口を探していたこともあって、前の会社はその現場を最後に辞めました。当時は辞めていいものかどうかかなり迷いましたが、今では正解だったと思っています。

時には思い切った決断も必要でしょう。

2016年12月11日日曜日

便器の種類(ビル管の勉強)


ビル管の免状が届くまで、あと数日。別に選任される予定はないし、資格手当もないので、急いで免状をもらう必要はないけど、やはり実物が早く観てみたい。

さて、ビル管の資格勉強をしていると、便器の種類について問われる問題が出てきます。その中のいくつかを目にしましたので、動画を撮影してきました。実物を見ると、より知識が定着しやすくなるのではないでしょうか。参考にしてください。

【洗い落とし式便器】

サイホン作用を利用せず、高低差を利用して汚物を排出するタイプです。溜水面(みずがたまってるところ)の範囲が狭いのが外見的な特徴です。溜水面が狭いということは、乾燥してる部分に汚物がつきやすいということです。乾燥している部分に汚物がつきやすいということは、便器に汚れがこびりつきやすく、便の臭いを発しやすく、掃除が面倒だということです。仮に、汚物が、水の中に入れば、水が邪魔をして臭いは出てきませんし、水の中であれば、汚物は浮いているので便器に便が固着することもありません。逆に乾燥面に便が付着すると、便の臭いを妨げるものがなくなり、臭いを発します。また、便が固着し、掃除が面倒になります。





【サイホン式便器】

サイホン式は、サイホンの原理を利用し、汚物を排出する便器です。外見的な特徴としては、溜水面が広いということです。つまり、臭いを発しにくく、掃除もしやすいということです。このようなメリットがある上、構造が単純なので広く普及しているタイプです。





【サイホンゼット式便器】

サイホンゼット式は、サイホン式よりも強力にサイホン作用を発生させるために、ゼット穴から水を噴出させます。このゼット穴からの噴出水で流水の勢いが増し、よりサイホン作用による吸引力が高くなります。動画の後半にアップで出てくる手前についている穴がゼット穴と呼ばれる穴です。サイホン式のメリットを有し、かつ、サイホン式よりも汚物がスムーズに流れやすいという特徴をもっています。比較的新しいタイプの便器ですので、新築のコンビニなどでみかけます。



この他にも、洗い出し式(いわゆる、和式便所ですね。これは動画はいりませんね。)や、ブローアウト式、サイホンボルテックス式などがあります。ブローアウト式やサイホンボルテックス式はあまり見かけませんね。見つけたら、動画を追加でアップしたいと思います。

アホエンオイルを作る

体を動かさない現場なので、何かと健康に気を使う。

アメリカのガン研究機関が抗がん作用のある食品のNo1に挙げているのがニンニクだ。

ニンニクに含まれているアリシンという成分が非常に体にいいのだとか。
アリシンはニンニクの臭いの元で、100度以上で加熱すると壊れてしまう。

なので、よく調理するときに、ニンニクを炒めて臭いを消してから食べる人がいるが、それでは抗がん作用は得られない。

そして、アホエンは、このアリシンをさらに強力にした成分で、アリシンを低温加熱することによって発生する。

作り方は簡単だ。ニンニクをみじん切りにして2時間放置する。その後、50度に温めたオリーブオイルにそのみじん切りにしたニンニクを入れる。そして、そのニンニク入りオリーブオイルを3時間50度の低温で加熱し続けると、アホエンが抽出されたアホエンオイルができあがる。

面倒なのが、50度という温度を3時間維持しなければならないことだ。普通の鍋で瓶詰めのオリーブオイルを湯煎して作ったのだが、15分ごとに火を入れないと、50度以下になってしまう。非常に面倒だ。そこで、お湯の温度を50度に維持してくれる保温鍋を買うことにした。これなら、55度くらいまで湯を温めれば、3時間は50度以上の温度を保つことができる。

やはり、ガンは怖いので、これからアホエンオイルを摂取し続けよう。


高圧カット対策~室外機への水の散布?

ビル管の勉強をしているとわかることですが、夏場の省エネや高圧カット対策で、エアコンの室外機に水を散布するという方法が採られることがあります。

実際、前いた現場でやりました。エアコンの室外機は空気の顕熱だけで冷やす空冷式なのですが、夏場は外気温が高く、空気だけで冷媒を冷やすことが難しい場合があります。そういう時に、「高圧カット」といって、「冷媒が冷えないので、コンプレッサーをとめちゃいますよ」という機能が働きます。

前いた現場で、高圧カットが頻繁に発生し、何とかならないかとお客さんに相談されました。早速、ビル管の試験勉強で培った知識を生かし、DIYでホースを工夫して噴水のようなものを作り、常時室外機に水を噴霧する仕組みを作りました。その成果があって、高圧カットはなくなりました。

しかし、別の問題が発生しました。藻が大量発生し、室外機にびっしりくっついたのです。その結果、毎日のように、室外機のフィン洗浄を実施する羽目に・・・(涙)

確かに、室外機への水の散布というのは、水が蒸発するときの潜熱で冷やすやり方であって、原理は冷却塔と同じです。冷却塔も薬液を使わなければすぐに藻が発生してしまいます。同じ原理である以上、藻が発生するのは容易に予想はできたはずですが、初めてやったことなので、そこまで考えが及びませんでした。

かといって、他に方法があったのかというと、ないでしょう。結局、あれしか方法はなかったかと思います。

平方根の計算

中学数学をやり直していて、毎日、自分の学のなさを痛感しています。

さて、『生き抜くための中学数学』に、「√5+√3の答えはなに?」というものがありました。

私は、「うーん、√8?」と解答。

当然、不正解です。√5+3(3にも√がかかってる)なら、√8が正解ですが、5と3の√が別々になっている場合は足せないのです。

例えば、√1+√1と√1+1(後者の1まで√がかかってる)を比較しましょう。1は1の2乗なので、√1=1となります。なので、√1+√1=1+1=2です。
しかし、√1+1は√2です。√2=2にはなりませんよね。従って、上記の私の解答は不正解だということが証明できます。


中学数学でこのざまですから、私が電顕に合格する日は何年後になるのか・・・。乞うご期待!

ビルメンに未来は・・・

以前、日経か何かの記事で、将来機械化が進んで、淘汰される可能性のある職業一覧っていうのが紹介されていた。

その中には、清掃、警備、設備管理というビルメンテナンス業全てが含まれていた。でも、私は、そう簡単に淘汰される職種ではないと思っている。

確かに、最近はルンバのような掃除ロボットが普及してきているので、清掃員の数は減るかもしれない。
でも、機械も万能ではない。故障や不具合はつき物だろうし、定期的なフィルター清掃も必要になるだろう。なので、人員は減るかもしれないけど、ゼロにはならないと思う。

同じく、警備もセコムなどの機械警備が普及し、人員は減らされる傾向にある。しかし、セコムにも限界はある。何かが起こったときにすぐに駆けつけることができないということだ。セコムスタッフが到着するまでに10分はかかるだろう。その間に、犯人は逃げている。なので、抑止力という点では、現場に人間がいたほうがはるかに大きい。もちろん、近未来映画に出てくるような警備ロボットみたいなのが普及するような場合は別論だが、それはあと半世紀以上待つ必要があるだろう。

 そして、設備もどんどん機械化が進んでいる。最近の新しい建物は遠隔監視システムが入札の条件になることも多く、多くのビルメンテナンス会社が遠隔監視システムを取り入れている。遠隔監視システムとは、アズビルのセービックのようなビルコン(中央制御システム)と設備管理会社本社に置いてあるコンピューターとをISDN回線で繋いで、現場にいなくても遠隔操作や警報の確認ができるシステムである。
 ただ、これを導入したら設備員が不要になるのかというとそうではない。本社で遠隔監視するスタッフが必要になるし、異常が発生したら現場にかけつけるスタッフも必要になる。常駐設備員は減っていくだろうけど、こういう遠隔用のスタッフや巡回ビルメンはあと何十年も存在し続けるだろう。

というわけで、ビルメンテナンス業は、何らかの形で残っていくと思われる。

乗法公式

さて、なかなかはかどらない電験の勉強だが、中学数学の本を読んでいて、数学の基本である乗法公式すら忘れていることに愕然とした。

なので、いつでも確認できるように備忘録として、メモしておこう。

①(a+b)^2=a^2+2ab+b^2

②(a-b)^2=a^2-2ab+b^2

③(a+b)(a-b)=a^2-b^2

④(x+a)(x+b)=x^2+(a+b)x+ab

⑤(ax+b)(cx+d)=acx^2+(ad+bc)x+bd


回避すべき現場

ビルメンの仕事をしていると、「この現場だけはやめたほうがいい」といわれる現場があります。

いわゆる、「激務現場」です。

一般的には、商業施設と病院が激務現場といわれています。

私は両者ともに経験しましたが、商業施設は確かに激務でした。日中はフロアにお客さんがいるので、球交換とかは夜やります。

また、天井から水漏れが発生したら、ダイハードのごとく天井裏をほふく前進していって、水漏れ補修をしたりなんかします。天井裏は照明の熱で暑くなっており、汗だくで、しかも誇りまみれ。吊りボルトや柱、梁が張り巡らされていて、目的の場所まで、直線的には行けません。そのため、最悪目的場所につくまで、30分ほふく前進したなんてこともあります。閉所恐怖症の人にはまず無理です。

また、安売りセールなどのイベントが開催されると、特設会場が設けられます。その特設会場の配線工事なんかもやらされます。これが膨大な量で、徹夜になります。

ここまでは、また我慢できます。一番、我慢できなかったのが、「お前ら、昼間は暇だから、売り場を手伝ってくれよ」とお客さんが言ってきたことです。契約外なので断ろうと思えば断れるのでしょうが、断ったら来年以降の契約は打ち切られます。ここが、民間現場の怖いところです。公共現場なら仕様書を守ってくれるので、こういう仕様書外のことをやらせることはほとんどありません。
朝から売り場に立ち、声を張り上げて、「本日、○○お安くなっておりま~す!!!いかがですかー!」と売り子の仕事を8時間やらされ、夜は夜間作業をやらされ、トイレが詰まったら、クソ抜きをやらされ・・・最悪でした。

断言します。商業施設は地雷です。

他方、病院はどうかというと、私は地雷だとは思えませんでした。私は2つほど病院現場を経験しましたが、どちらも公立の入札現場だったので、特に大変だという印象は受けませんでした。設備に不具合があれば、患者の命にかかわるため、責任は重いですが、基本的に重要な機械に関してはメーカーとの間でフルメンテ契約が締結されてるので、問題が発生したら、設備を通り越してメーカーに直に対応依頼がいきます。

なので、仕様書がしっかり守られていて、かつ、設備員の人数もしっかり確保されている病院現場は地雷ではありません。ただし、民間病院となると話は別です。人数も最小限まで削られ、昼間は草むしりなどをやらされ、夜はナースに頻繁に呼び出しを食らうなんて話も聞いたりします。

また、同じ病院でも、精神病棟は色々と気を使います。精神病棟に入るときは、ナースから、「患者さんには絶対に背中を見せないでください。羽交い絞めにされますよ」なんて脅されたこともあります。

が、それでも商業施設よりかはマシでしょう。


さて、最後に、私が経験した現場の中で、病院、商業施設以外に、地雷現場と断言できる現場がありますので、お教えします。

それは・・・



警察署又は警察関係の施設です!

警察関連の施設はとにかく規律が厳しい。軍隊並みです。私は制服がズボンからはみ出していただけで、服装が乱れていると怒鳴られ、始末書かかされました。

また、留置場の管球交換、安定器交換なんかもやらされますが、ドライバーを置き忘れようものならクビです。ドライバーは凶器です。凶器を犯罪者(といっても、この段階ではまだ容疑者)に渡すようなものですから、当然といえば当然でしょう。

とにかく、何をするにも、規律が厳しい現場でした。

この現場は辞める人が多く、常時欠員状態でした。商業施設ほどではないですが、かなりの地雷現場だと思います。メンタル弱い人にはまず勤まりません。


以上、地雷現場ないついてでした。あくまでも、私が経験した範囲内での話しですので、これ以外にも地雷現場はあると思います。ただ、今思えば、いい経験だったとは思います。地雷現場を恐れずにつっこんでいく気概をもった人の方が優秀な設備員になれるのかもしれません。

ビニールテープぐるぐる巻きドライバー

よく、業者さんの使っている工具を観察するのですが、多くの業者さんが自分の使っている電工ドライバーの金具部分をビニールテープでぐるぐる巻きにしています。



下が普通のドライバー。シルバー色の金属部分がむき出しです。上が、黒いビニールテープで金属部分をぐるぐる巻きにした電工ドライバーです。



なぜ、こんなことをしているのか、業者さんに訊いてみたところ、端子などを締めるときに、ドライバーの金属部分が他の通電部分に触れると、ショートしてしまうからなんだそうです。

なるほど、いわれてみればそうですね。

大星ビル管理と人件費について

前の会社で、大星ビル管理という会社の下請けで働いたことがあります。

大星ビル管理といえば、日本生命系のいわゆる「系列系」といわれる大手ビル管理会社です。

給料は高く、入社条件も厳しいです。今は基本的に新卒か、中途でも30歳以下しか採用しません。
なので、私は入れません。

他の現場は知りませんが、私のいた現場の大星ビル管理の社員さんは凄く親切な方でした。
酒や食事もよくおごってくれたし、わからないことも親切に教えてくれました。はっきりいって、そのときのうちの会社の責任者よりも、はるかに人格者ばかりでしたね。

しかも、非常に高い技術力をもっている人が多かったです。この会社は、数億円を投じて作った研修施設があり、そこで色々な技術研修を行います。下請けの人間でも数日間限定で、研修を受けさせてもらいました。新人の頃から、こういう研修施設で親切に教えてくれたら、そりゃ技術が身につくだろうなと思ったものです。

さて、そんな大星ビル管理の社員さんの人件費についてです。私が仲良くしていた社員さんは、年収で600万くらいもらってました。

ここで、質問ですが、社員の給料=人件費と思っている方も多いのではないでしょうか?実はそうではないのです。これもその社員さんから聞いた話ですが、大体人件費=給料の1・5倍だそうです。なぜなら、給料以外にも社会保険や交通費、退職金などが発生するからです。なので、年収600万の社員が1人いると、人件費は900万かかるということになります。

もっとも、私のいる中小独立系会社などは、退職金などないに等しいので、1・5倍もかからないでしょう。それでも、社会保険等の負担は会社にとって大きなものになっていると思います。

もし、若い方で、これから大手を目指そうと考えているのなら、大星ビル管理を1つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか?

高脂血症の改善

前の現場では、日勤→夜勤→日勤→夜勤→休みみたいなシフトだった。

そのせいか、バイオリズムは狂い、体重は68キロから81キロまで増加。脂肪肝にもなり、善玉コレステロールも悪玉コレステロールも基準値を下回り、完全に不健康状態になった。今朝のニュースでやっていたけど、不規則な生活を送ると、肝臓がんのリスクが飛躍的に高まるらしい。

前の会社を辞め、今の現場に。今の現場は日勤のみで、17時あがり。帰りはウォーキング。朝はチーズトースト1枚、昼は煎餅1枚とカカオ72%のチョコレートを25g。夜は炭水化物である米を控えて、腹八分目の量を食べる。また、味噌汁に黒酢を大さじ1杯、生姜の甘酢漬けを30g入れて食べる。

これを半年間実践したら、体重は81キロ→64キロ、脂肪肝もなくなり、善玉悪玉コレステロールも正常値になった。

中でもうれしかったのが、善玉と悪玉コレステロールの比率が1対2以下になったこと。この比率が1対2を上回ると飛躍的に脳梗塞や心筋梗塞の可能性が高まるのだとか。

実は、太る前から、この善玉悪玉比は悪かった。体重が68キロだった頃の善玉は41くらい。悪玉は135くらいだった。単体でみると、善玉は40以上なので正常値、悪玉は140以下なので正常値なので、健康診断では正常と判断される。

しかし、善玉と悪玉はその単体の数値は大して重要ではないのだ。大事なのは比率。極端なことを言えば、善玉が10しかない人でも、悪玉が15しかなければ、健康なのだ。実際に私の同僚は、善玉が100で悪玉が170だった。悪玉は140を超えているので、健康診断上は異常値として表示されていたが、善玉が多いので、実は問題がないのだ。

やせていたときでさえ、この善玉、悪玉の比率に悩まされていた私は、色々な健康番組を見て、対策をずっと考えていた。そこで、いきついたのが、高カカオチョコとお酢と生姜だ。

高カカオチョコレートは善玉を増やす効果が臨床的に認められている数少ない食品だ。というか、私の知る限り、善玉を増やす食品はこれしか知らない。ネットで検索すると、色々な食品が善玉を増やすとかかれているが、臨床的に実証されているのは高カカオチョコレートだけだ。臨床実験では、カカオ72%のチョコレートを25g毎日食べさせたところ、数ヶ月で、善玉が平均で2上がったとあった。ためしてガッテンでも、医者が患者に糖分の少ないチョコを食べさせる例もあると言っていた。もともと、カカオは、昔の中米で薬として食されていただけあって、その効果はあなどれない。注意しなければいけないのは、食べ過ぎると良くないということだ。カカオはポリフェノールが多く含まれた健康食品だが、脂肪分が多く、カロリーが高い。そのため、食べ過ぎて太ってしまったら、健康効果としては逆効果だ。1日25g(明治のチョコレート効果なら5枚)が適当な量だといえるのだとか。



次に、お酢と生姜。これは、善玉には影響を与えない。悪玉に減少させる効果があるとされている。お酢は大さじ1杯が適量。大さじ1杯以上を飲んでも問題はないが、大さじ1杯と大さじ1杯超で、効果に大きな差はないとのことなので、大さじ1杯超を飲んでも無意味である。非常にすっぱいので、お酢をそのまま飲むと苦痛なので、味噌汁に混ぜて毎日食べている。

そして、生姜。これは適量はわからないが、スーパーで売ってる甘酢漬けを毎日30g食べてる。なぜ、30gなのかというと、値段の問題だ。これ以上、食べると、食費がかさむので、自分の経済事情から、1日30gとした。

これに加え、1時間のウォーキングを週に2、3回。筋トレを毎日。これを半年やったら、善玉は70、悪玉は110になった。共に単体で正常値であるだけでなく、比率も1対2以内におさまっている。脂肪肝もなくなり、健康診断の総合評価もEからAになった。

太る前は、体重が68キロとやせていたし、毎日1時間以上ウォーキングもしていた。ちゃんと運動もしていたのに、高脂血症だった。なので、高脂血症を改善させたのは、運動ではなく、食事内容だと思う。なので、高カカオチョコレート、お酢、生姜。この3つは高脂血症に悩む人にはオススメだ。参考にしてほしい。

なお、最初はカカオ95%のチョコや86%のチョコを食べていたが、最終的には72%に落ち着いた。というのも、86%以上のチョコはまずい。また、まずいだけでなく、カカオが多すぎるチョコを毎日食べると、害があるという報告もあるからだ。カカオが多ければいいというものでもないらしい。最終的に、毎日食べるのであれば、72%が一番良いという結論に達した。


「手動」の読み方

設備管理の経験がある人ならご存知だと思いますが、ポンプ類の操作盤には「自動」「遠隔」「停止」「手元」「手動」などの表記があるスイッチがあります。

以前いた現場で、元職人さんの先輩がいたのですが、「手動」のことを「てどう」と呼んでました。正確には、「しゅどう」と読むんじゃないのかなぁとは思いつつも、そんなどうでもいいことを指摘して角が立つと面倒なので聞き流してました。

後日、その先輩が定年退職することになったので、せっかくだからということで、聞いてみました。「○○さん、手動って『しゅどう』って読むんじゃないですか?」と。

そしたら、その先輩いわく、今はともかく自分達の時代の職人さんの間では「てどう」って読む人が多かった。というのも、工事中など音のうるさい状況で、「しゅどう」と読むと、「じどう」と聞き間違える可能性がある。なので、聞き間違え防止のために、あえて「てどう」と読むんだ。

とのことです。なるほど。どうでもいいことでも、ちゃんと理由があるんですね。些細なことだけど、訊いてよかった。

バキュームブレーカー 逆サイホン作用を防止

ビルメンの日常や資格勉強についてだけつづってもつまらないので、実務の中で知っておいたら便利かなという情報をたまに欠いていきたいと思います。

まずは「バキュームブレーカー」です。ビル管の勉強をしていると、「バキュームブレーカー」という装置について問う問題が出てきます。

これは逆サイホン作用を防止するために設けられるものです。

逆サイホン作用とは、水を吐出する給水管内の圧力が低くなることで、一度吐出された汚い水が逆流してしまう現象を意味します。

水というのは、圧力の高いところから低いところへ流れる性質を持っています。なので、何らかの影響で給水管内の圧力が低下すると、汚い水が逆流してしまう可能性があるのです。

大便器を例にとると、用を足した後に、水を流します。問題なく流れればいいのですが、逆サイホン作用が働いてしまうと、汚物を含んだ汚い水が給水管の中に逆流してしまいます。つまり、水道水系統が汚物で汚染されてしまう可能性があるのです。

それは大問題ですよね。そこで、そういった状況にならないように、大便器にはバキュームブレーカーというものがつけられています。この装置は、給水管内の圧力が低下した場合、逆流を防止するために吐出口にフタをしてしまいます。また、フタをすると同時に、配管内に空気を取り入れます。こうすることで、逆サイホン状態になっても、汚物が配管内にとどまらずに流れて生きます。

ここで、フタをして逆流を防ぐのはわかるけど、空気を取り入れるのはなぜ?と思われる方もいるかもしれません。フタをしただけだと、フタと汚い水の間は真空状態もしくはそれに近い状態になります。そうなると、汚い水はフタの近くにとどまったまま動きません。例えば、ストローで水を満タンまで吸込み、口から話したらすぐに吸込み口を指でふさいでみてください。ストローの中の水は落ちていきませんよね。それと同じ理屈です。

そこで、フタと汚水の間に空気を入れてやれば、汚水はスムーズに流れていきます。そのために、逆流防止のフタをするだけでなく、配管内に空気を取り入れる構造が必要になるのです。

言葉だけでは、わかりにくいですよね。そこで、画像と動画で説明します。



これがうちの現場にあるフラッシュバルブの全体図です。



赤丸の部分がバキュームブレーカーです。水色が給水管の水の流れです。



ピンク色の部分が逆流防止用のフタです。逆サイホンがおきてないときは、逆流の心配はないので、フタが開いています。青色が水の流れです。



逆サイホンがおきた場合の例です。ピンク色のフタが閉まり、汚水の逆流を防止します。ちなみに、水色は空気の流れです。バキュームブレーカーをぐるりと囲むように空気を取り入れる口が外側についています。そこから、空気を取り入れ、真空状態を解消するわけです。「真空=バキューム」、「解消=ブレーク」なので、バキュームブレーカーと呼ばれるんですね。



これはバキュームブレーカーを上から見た画像です。フタが空いていて、下まで貫通しているのがわかります。



これはバキュームブレーカーを下から見上げた画像です。フタ開いているときの状態です。



これは同じくバキュームブレーカーを下から見上げたときの画像です。フタがしまっています。画面上の穴から空気が入ってきます。


以上が、うちの現場にあるバキュームブレーカーでした。これは配管の途中に取り付けられる省スペースタイプのものです。学校の和式便所とかには、以下のシーソータイプのものがついていることがありますが、原理は同じです。逆サイホンが発生したら、フタをして空気を取り込む。逆サイホンが発生しないときは、フタが開いて水が流れる。赤丸部分がバキュームブレーカーです。左側の出っ張ってる部分が空気取り入れ口です。水が流れるときは、シーソーのように吐水口のフタが開くと同時に空気取り入れ口のフタがしまります。逆に、逆サイホンが発生して、吐水口のフタがしまると、今度は左の空気取り入れ口のフタが開き、汚水の逆流を防止すると同時に、空気を取り入れます。下の構造図の状態は、左の空気取り入れ口のフタが開いているので、逆サイホンが発生しているときの状態を表していますね。





動画も貼っておきます。

驚愕!数学以前に算数が・・・

電験の勉強を始めました。手始めに中学数学です。

 しかし、買った本を読んでいて判明しましたが、数学以前に算数を忘れてます(泣)

2・56÷1・25の計算を間違えました。

まず、分子と分母を共に100倍します。そうすると、256÷125になります。これを解けば、答えにたどり着くはずです。 結果、2余り6となりました。 

当然間違えです。分子と分母を100倍した場合に出た余りは、100分の1を掛けて、元に戻さないといけません。 正解は2余り0・06でした。 

下記の本に書いてありましたが、この間違いは、初心者によくありがちな間違いだそうです。 まさか、算数からやり直しとは・・・。電験への道のりは険しい・・・。


電験の勉強開始

ビル管も終わったので、今度は電顕3種に挑戦しようと思います。

まずは、何を勉強したらいいのか、下調べしたところ、最低限中学高校の数学の知識くらいは身につけておいたほうが良いという意見が散見されました。

恥ずかしながら、完全に文系な私。「数学?なにそれ?おいしいの?」状態です。

そこで、まずは中学レベルの数学から勉強することにしました。amazonで評価の高かった以下の本を買って勉強開始です。


建築物環境衛生管理技術者(通称、ビル管)試験に合格

今年、建築物環境衛生管理技術者試験に合格しました。通称、「ビル管」とか「ビル管理士」と呼ばれる資格です。

受験資格として、特定の要件を満たす建築物の設備管理等の実務経験2年が必要になります。なので、この資格をもっていると、実務経験の照明になります。

初受験は、2年前。赤本と呼ばれる過去問を買ったはいいが、やる気がおきず、無勉強で試験に臨みました。結果は、もちろん不合格。やはり、実務で知りえた知識だけで受かろうというのは考えが甘かったようです。

次の受験は去年。過去問6年分をやろうと思いましたが、これまたやる気がおきず、どうにか過去問1年分だけやって試験に臨みました。結果、合格点に4点足らず不合格。

そして、今年。毎年、1万4千円の受験料を払うのがばかばかしくなってきたので、かなり気合を入れて勉強しました。1年間みっちり、過去問12年分をやりこみました。解説もしっかり読み込みました。「ビル管理情報.com」というサイトの○×問題も毎日ときまくりました。やれることはすべてやったという感じです。あとは試験日を待つだけ。人事を尽くして天命を待つとはまさにこのような状況のことを言うのだと思いました。

そして、向かえた本番。場所は東京市ヶ谷。広々とした会場で、前や隣の人も静かな人で試験に集中できる環境でした。そして、試験開始。過去2回とはまったく違う緊張感がありました。過去2回はほとんど勉強しなかったので、落ちてもいいやくらいの気持ちで臨んでいましたが、今年は絶対に落ちられないという気持ちで臨んだからです。

午前の問題はかなり簡単でした。「これはいける!」と思って、午後の試験に臨んだのですが、午後の最初の科目が難しかったです。他の科目は、「この答えで間違えない!」という確信を持てる問題が6割以上あったのに対し、午後の最初の科目は正解が確信できる問題がかろうじて4割というところでした。そう、4割というのは、「足切り」ラインです。4割未満の点数を取った科目が1科目でもあれば、いかに総合得点が高くても不合格となります。

午後の最初の科目で「足切り」が頭をよぎりました。そして、あせりを覚えつつも、他の科目へ。他の科目は午前同様簡単でした。
そして、試験終了。

ネットで答え合わせをしたら、足切りもなく、合格点に達していました。あとは、1ヵ月後の合格発表を待つだけでしたが、今度は、マークミスに怯えて合格発表を待つことになります。この1ヶ月は、不安でメンタルがおかしくなりそうでした。

そして、運命の合格発表日。・・・無事合格できました。点数は180点中、170点。十分な出来だったと思います。合格率は28%を超えてました。24年に続く合格率の高さです。簡単な問題が多いと思ってましたが、やはり合格率は高かった。ラッキーな年でした。

1人現場の良し悪し

ビルメンになって、かれこれ7年になります。その間、いろいろな現場を経験しました。


前の会社では契約社員だったので、正社員になりたくて、今の会社に転職しました。

今は1人現場で設備管理をしています。

1人現場はなれるまでは地獄です。何かあっても、誰も頼れません。頼れるのは、自分の経験、能力だけ。

お客さんは、私を設備のプロとして扱います。実際は、素人に毛が生えたようなもんですが、お客さんはお金を払う以上、それ相応の能力を要求してきます。

その要求にこたえるため、日々、研鑽しています。時にはネットで調べ、時には学校に通い、いろいろな知識を身につけてきました。

最近になって、ようやく今の建物を深く把握できるようになり、トラブルが起きても冷静に対応できるようになりました。

こうなると、逆に1人現場は天国です。わずらわしい人間関係もないし、シフトも自分で自由に決められる。有休も好きなときに取れます。

そんなこんなで、余裕ができてきたので、ブログをはじめることにしました。

ブログ始めました

はじめまして。ロナです。

某中小独立系でビルメンやってる、30代の男です。

徒然なるままに、ビルメンの日常をつづりたいと思います。