水などの流体の流れを弁などにより急激に遮断すると、流れていた水の逃げ場がなくなり、配管内の圧力が急激に高くなります。その結果、配管内に強い衝撃が発生します。それがウォーターハンマーの正体です。
以前いた現場は、お風呂屋さんで、営業終了後に熱交換器に入る蒸気配管のバルブを閉めていました。その結果、冷えた蒸気がバルブの手前に貯まり、水となります。そして、翌日、営業準備のために再び蒸気バルブを開けると、溜まっていた水が蒸気によりはじきとばされ、配管内の色々なところにぶつかり、「カンカンカンッ!」と鳴ることがありました。これもウォーターハンマーの一種です。流体の流れの急激な遮断とは異なるパターンですが、いずれにせよ、圧力変動による衝撃を一般的にウォーターハンマーだと私は理解しています。
さて、言葉で説明していても、面白くないので、私がいた現場の動画を紹介します。色々な現場を経験してきましたが、これほど酷いウォーターハンマーはこの現場が初めてでした。発生原因を考え、色々な工夫をしたら幸いにもウォーターハンマーは発生しなくなりましたが、あのまま放置していれば、上水配管が破損して大惨事になっていたと思います。
カンカンカンという音と共に配管が激しく振動しているのがわかると思います。通常のウォーターハンマーはここまで酷くないです。「カンカン!」と2回くらい鳴って終わりです。
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